開発環境をDockerで構築していると、コンテナ内のプロセスが出力するログを見たい場面があります。
コンテナ内のログファイルに出力されているのであればそれを見ればよいのですが、ログを標準入力/標準エラー出力に出力させているケースもあります。というよりこちらの方が一般的ですね。
NginxのDockerイメージでのログ設定
たとえばNgixの公式Dockerイメージでは、アクセスログとエラーログが、標準出力と標準エラー出力に出力されるよう設定されています。
具体的には/etc/nginx/nginx.conf
の以下の部分です。
あ、ちなみに以下例ではすべてdocker-compose
を使っています。
# 起動 $ docker-compose up -d # 設定ファイル確認 $ docker-compose exec nginx cat /etc/nginx/nginx.conf user nginx; worker_processes 1; error_log /var/log/nginx/error.log warn; pid /var/run/nginx.pid; events { worker_connections 1024; } http { include /etc/nginx/mime.types; default_type application/octet-stream; log_format main '$remote_addr - $remote_user [$time_local] "$request" ' '$status $body_bytes_sent "$http_referer" ' '"$http_user_agent" "$http_x_forwarded_for"'; access_log /var/log/nginx/access.log main; sendfile on; #tcp_nopush on; keepalive_timeout 65; #gzip on; include /etc/nginx/conf.d/*.conf; }
この部分です。
error_log /var/log/nginx/error.log warn; (中略) access_log /var/log/nginx/access.log main;
え、単純にファイルに出力してるだけじゃないの?と思われるかもしれませんが、実はこのファイルが標準出力/標準エラー出力のスペシャルファイルへのシンボリックリンクとなっています。
$ docker-compose exec nginx ls -l /var/log/nginx total 0 lrwxrwxrwx 1 root root 11 Mar 26 23:13 access.log -> /dev/stdout lrwxrwxrwx 1 root root 11 Mar 26 23:13 error.log -> /dev/stderr
docker-composeでのログ出力確認方法
例に挙げたngixコンテナでNginxのアクセスログを見たい場合は、docker-compose
の次のコマンドを実行します。
$ docker-compose logs nginx
いわゆるtail -f
がやりたい場合は-f
オプションを付けましょう。
$ docker-compose logs -f nginx
コメント
最後のコマンドの紹介で「nginx」が「ngix」になっていましたので一応ご報告です。
nginxでエラーが出てdockerコンテナでログを見に行ったらシンボリックリンクでどうやって見るんだと思っていたので、大変ありがたい記事でした。
コメントに気づかずごめんなさい。ご指摘ありがとうございました!